notes

2019年以来、ひさびさの展示は母校のOB展です。

全体のテーマが「推し」なので

louréのコーナーは”MERCH"をコンセプトにしました。

推し活界隈に全然詳しくないのに、あーでもないこーでもないと

小道具を手に日々、構成を考え中です。

これまでに描き溜めた新作を中心に、過去の作品もアレンジして出すかもしれません。


さまざまな作品が集う楽しい展示になると思います。

お時間あったらぜひ見に来てください♪


午前中のひんやりした空気のなか、木々の間を、草の上を、犬と歩く。

朽ちて伐られた大きな木の切株にのぼる。犬は古びたうろの匂いを嗅ぎ、狂ったように体をこすりつけうっとりしている。なにか魅惑的な成分が出てるのかな?
また歩き出し、かたまって落ちているどんぐりを見つけて突っつき、大小さまざまの鳥たちを追いかける。
たのしいね、と言う犬に、うん、楽しいね。とこたえる。

ひと気のない、森の中の急にひらけたような景色の中に、惜しみなく降り注ぐ日光。鳥の声、風の音、草花の匂い。なんかそういうもの全部が合わさって、表象となる。
まだ完成形ではないけど、どんどんわかってきてます。
そういうものがなければ、私は幸せじゃないんだってことを。

今までだって、ひとりでもいろんなところに行ったし楽しかった。でも、見える景色から受け取るものは違っていた気がします。
となりに寝そべる獣の、自然を凝縮したような美しさがなければ。
私は子どもの頃からそれを知っていて、今、それを取り戻しているんだと思う。
そりゃあ、楽しくないわけないよね。
2歳はもう大人、すっかりマッチョなでかつよ犬が完成しました。
ひとに言うと「それはもはやトレッキングだよ」と笑われるくらい、できるだけ自然の中で好きに過ごしているおかげかな。
犬らしい幸せを存分に味わってほしい。
2021年10月、うちに来たばかりはこんなだった。
エプロンの前ポケットにカンガルーみたいに入って寝るくらい、小さくて。まだ外を歩けないから、抱っこして散歩して…
あっという間です。ほんとうに。

それにしても、スリッパも木のおもちゃも、テーブルもまだきれいだなあ…(のちにすべてバキバキに破壊)
早朝や夜。
時々、涼しい風が吹いて、いつのまにか蝉の声が、秋の虫の音色に入れ替わっています。
でも日が昇るとまだまだ真夏…
悲しいお知らせ。レモンの木のアゲハの幼虫たちは、あと少しで蛹になるところで、全員、蜂か鳥に攫われてしまいました。
いちばん可愛らしい、丸々とした5齢幼虫になったものから順に…そして誰もいなくなった。

が。
先日、庭で犬と遊んでいたら、次々とアゲハがやってきて、私たちの周りを飛び回っていました。犬の背中や私の帽子に留まってはひらひらと…よく見たらもうボロボロの羽で、もうそんなに飛べないのでした。なんか、涙が出ました。
けど、飛び立った後のレモンの木には、新しいたまごがたくさん!
犬には「きっとお別れに来たんだから、捕まえちゃだめだよ」と言ったけど、最後に新しい命を残すためにやって来たんですね。
そして、今、また幼虫たちが育っています。
数えたら10匹。前よりも多いです。
今度こそ、無事に羽化することを願っています。
とりあえず、紙に描く(書く)。
今日は犬の2歳の誕生日(生後すぐに捨てられていたので、推定)。
ある時から急におとなになった気がして、頼もしいような寂しいような…
けど、離れている時間を少しずつ少しずつ増やし、今は別の場所で絵を描いたりして過ごすこともできて。それは心身共に健やかに育ってくれたおかげだから、ありがとうって思います。

かたちにすることを急がず「何ができるかな?」と思いながら作業することは、自然の変化を楽しむこととよく似ています。思い通りにならないこともよしとする、みたいな。
夏です。焼けそう(誤字ではありません)な暑さには少しも慣れることなどなく。もう、とにかくさまざまな工夫をこらしてやり過ごすしかないのです。

課題を終えてここ1週間ほどは小休止。思い切って夏休みっぽく過ごすことにしました。
まだまだ先はながいので、よっこいしょ、と道端の切株に腰掛けるような時間も必要です。

どこへ行くわけでも、特別な何かをするわけでもありません。
ただ、週末には夕方から適当になにかつまんでお酒を飲んだり、ひたすら本を読んだり、早めにお風呂に入って、サブスクでいろんな音楽を聴いたり…そういう何でもないことも「今は休みなのだ」と自分で決めることで、楽しさは増します。

それでも、早朝のかろうじて散歩に行ける時間や、陽が昇りきる前にほんの少し、蚊取り線香を焚いて庭で過ごす時間。
ちょっとだけ、暑い暑いといいながらも楽しめた昔の夏のおもかげがあって、それを味わっています。
小鳥のいる風景はいいものです
庭のレモンの木には、気づいたらたくさんアゲハの幼虫がいました。
毎日観察していて、来ないな…と思っていたのに、いつのまにか2齢幼虫に育っていました。上のほうの柔らかい葉っぱばかり食べて、毎日グン!と音がしそうなくらい成長しています。
5齢になったら手に載せて遊ぼうと思います。無事に、みんな巣立ちますように。
新しい本、古い本…手当たり次第に引っ張り出しては毎日読みます。
勉強関連の本は内容は面白いけど、少し味気ない見た目なので。今は見て楽しめたり、イメージが湧くものをたくさん読みたいのです。
『山怪』は大好きなシリーズ。怖い話はいろんなジャンルがあるけど、こういう不思議な感じのが好きです。夏休みを過ごした田舎の家の、蚊帳の外の真っ暗な夜を思い出す。
ベージュまつ毛の二重男子(15.8kg)
うちの山犬は今年も狩りに夢中です。主にバッタですが、食べないのに、殺すのはいけないよ。と言っても聞かないし。本能だから、仕方ないのですが。
せめて、バラバラになった亡骸は草むらに隠してあげます。私が。
カエルやねずみを猛然と狩りに行った時だけは全力で止めるけれど、あとはのびのびと過ごしてほしい。

今このときが過ぎ去ればもう二度と戻らないということを、知っているのは人間である私だけ。ただ草の上を走り回っている獣は元気でいてくれさえいれば、もう、それだけでいいや。
そんな思いを日々塗り重ねて、また季節は過ぎてゆきます。
梅雨に入って。いつも以上に天気予報を念入りにチェックする毎日だけど、散歩に行くか微妙なときは窓の外を見て「ちょうちょが飛んでいるか?」をめやすにしています。

もちろんしっかり降ってたら、1回休み
(犬は濡れるのがイヤ、レインコートおよび服を着るなんてもっと嫌い、なタイプです)。

迷いつつ出かけるあやしい空模様の日の強い味方は、軽く水を弾く上着とショート丈のレインシューズ。
帰り道が霧雨くらいならこれでしのぎつつ歩けるし、濡れた木や土のしっとりした匂いも心地良いものです。思わず、フードからはみ出した顔を濡らして深呼吸してしまう。

コンクリートに降る雨はゆううつなのに、草や花がしとしと濡れている所にいると幸せな気分になります。
なんとなく嬉しそうにみえるからかな?
忙しそうなモンシロチョウたちのじゃまをする
さまざまな色や匂いだけでなく、音や気配も楽しむことができます。

夜歩いていて、木の根元を嗅ぎまわる犬の隣で耳を澄ますと、かすかな音がしました。
ねずみかな?積み重なった落ち葉をライトで照らすと、大きな芋虫が急いで潜っていくところでした。
薔薇の木に
いつも、帰ったら芝生の上でひと暴れしてから寝そべる犬。草は冷たくて、気持ち良いのでしょう。
私はそのあいだに植えた草花をチェックして、やってくる虫や小鳥を眺めます。あいかわらず自然のままの、小さな庭。
朝から青空の日は、ここぞとばかりに洗濯や大掃除ができるからありがたいなぁと思うし、身も心もさっぱりします。
公園のヤマモモを眺めていたら、ジャムにするとおいしいと実を摘みにきた人が教えてくれました。今年は作ってみようかな
けど、どんよりとしたくもり空が続いても。

雨の糸の隙間を縫うようにして自由気ままに過ごせることは、この季節ならではのすごく贅沢なことだと感じるのです。
ブツ撮りがうまくできると聞いて、組み立て式のLEDライトボックスを使ってみました。
今までは、段ボールを分解して手作りしたものに、布や紙を敷いて変な体勢で自然光を当てながら撮っていたから、だいぶましな感じになる?はず。

試し撮り。
まずはモグワイのフィギュアのうち一番気に入ってる、通称「鼻ピ」(他に「出っ歯」「じじい」などがいます。本当の洒落た名前がありますが、全員に勝手なあだ名をつけて呼んでます)にモデルになってもらいましょう。
黒バック。映え
光源が映り込んでいる…が、これはこれでなんか、近未来・サイバーパンク風。
何よりお目目がキャッチアイぽくなって、いいな。やっぱり光、大事だな。
かなり眩しいのですが、このくらいでちょうどいいんだ。
作品にはドールアイを使うことが多いから、これで逐一、女優ライトばりに光らせていこう。

つぎは、QPがモデル。
ソフビの質感が光を吸い込む感じになってます。目に優しい。
キャンバスとか額装した絵とか平面のものは、こちらのほうがいいかもしれない。
白バック。マットな感じ
どちらもすごい小さい人形。でも、撮り方でいろんな見せ方ができたらおもしろい。

私のつくるものは、絵も、立体も小さいものが多いです。なのでこの箱に収まりさえすれば、写真でもいろいろ工夫ができる気がします。
毎年、誕生日を過ぎると裏起毛のスウェットやパーカを半袖のTシャツに入れ替えます。

衣替えなんて大層なものではなく、クロゼットの中で上下左右の引き出しを入れ替えるだけ。それでも、毎年それが済むと、夏に向かって行く気分に切り替わります。
ひと仕事終えたら、それを言い訳にアイスクリームをひとつ食べたくなるし…

バリエーションはいろいろ。サイズも、ぴったりもあればゆるっと着たくて大きめを選ぶことも。
形が気に入っているベーシックなパックTは、季節を問わず使うのでセールで買いだめして、ストックしています。
新しいもの、くたびれたもの、自分でつくったもの、古着…
気に入っていれば、自由に、何でもあり。

唯一こだわるのは、詰まり気味のクルーネックということだけ。
襟がうんと大きく開いたものやVネックは、昔からしっくりこないのです。
下段のひつじと黒はオリジナル(廃盤)。また新しい素材を見つけたら、リニューアルしてつくりたい
随分と前の夏のこと。4泊5日の旅行で、着替えの包みを丸ごと家に忘れてしまいました。宿で荷解きしている時に気づいたので、あちゃー、とはなったけれど(下着はお風呂セットに入れていたので無事あった)…
その地方にしかない、知らない名前の駅ビルに行き数枚のTシャツとくつ下、デニム1本を買ったのはちょっとわくわくしました。
猛暑の中、それらを洗濯しながらまるでパズルのように乗り切ったことも。

その時の「このくらいあったら充分なんだな」っていう感覚は、すごく、自分の中に深くあって。何に対しても。
で、Tシャツはその象徴みたいなものなんだと思う。だから好きです。
GWのミッションは、放ったらかしで犬が掘った穴ぼこだらけの庭をきれいにすること。

夏みたいな強い日差しの下、雑草や生え過ぎた芝をとったり、砂利をならしたり…地味な作業だけど、手元にはてんとう虫やダンゴムシがいて、蝶々や鳥が次々にやって来るから、退屈しません。
水分補給も忘れずに。

洗って干した靴の上、水道のそば…いつのまにかカナヘビたちも出てきて日向ぼっこしています。ムートンのブーツは居ごこちがいいみたいで、出たり入ったりして遊んでいたり。
春先にはみんな黒い紐みたいに小さかったのに、すっかり胴体も太くなって。今年も元気に育っていることがうれしい。
すっきりした庭に、久しぶりに新しい苗を仲間入りさせました。
ホームセンターで見つけた、小さなレモンの木。
これは、収穫というよりは、アゲハ蝶がたくさん来るといいな…と思って。
子どもの頃は、近所の山椒の木から卵のついた葉を取ってきて、羽化するまで育てて放すのが、毎年の楽しみでした。

うまくいけば、より楽しい景色となるでしょう。
あとはひたすら読書。
無性に物語が読みたくなり、図書館でたくさん借りてきた小説や、本棚から好きな写真集や絵本を手にとってはながめて過ごしています。
未読の棚も控えているし、読むものが尽きない幸せ。

たまにはドラマや映画を観ようかなと思っても、いつも途中で寝てしまうので…何度も何度も戻ることになるのです(おもしろそう、と思った『インターステラー』は結局、半日くらいかけてやっと観終えました)。

手触りや、栞をお供に自分のペースで楽しめる紙の本が、やっぱりいちばん自分に合ってる気がします。
いつかこんな木漏れ陽の庭を作って、ハンモックに揺られつつ本を読みたいなあ。