2years after
午前中のひんやりした空気のなか、木々の間を、草の上を、犬と歩く。
朽ちて伐られた大きな木の切株にのぼる。犬は古びたうろの匂いを嗅ぎ、狂ったように体をこすりつけうっとりしている。なにか魅惑的な成分が出てるのかな?
また歩き出し、かたまって落ちているどんぐりを見つけて突っつき、大小さまざまの鳥たちを追いかける。
たのしいね、と言う犬に、うん、楽しいね。とこたえる。
ひと気のない、森の中の急にひらけたような景色の中に、惜しみなく降り注ぐ日光。鳥の声、風の音、草花の匂い。なんかそういうもの全部が合わさって、表象となる。
まだ完成形ではないけど、どんどんわかってきてます。
そういうものがなければ、私は幸せじゃないんだってことを。
今までだって、ひとりでもいろんなところに行ったし楽しかった。でも、見える景色から受け取るものは違っていた気がします。
となりに寝そべる獣の、自然を凝縮したような美しさがなければ。
私は子どもの頃からそれを知っていて、今、それを取り戻しているんだと思う。
そりゃあ、楽しくないわけないよね。
2歳はもう大人、すっかりマッチョなでかつよ犬が完成しました。
ひとに言うと「それはもはやトレッキングだよ」と笑われるくらい、できるだけ自然の中で好きに過ごしているおかげかな。
犬らしい幸せを存分に味わってほしい。
2021年10月、うちに来たばかりはこんなだった。
エプロンの前ポケットにカンガルーみたいに入って寝るくらい、小さくて。まだ外を歩けないから、抱っこして散歩して…
あっという間です。ほんとうに。
それにしても、スリッパも木のおもちゃも、テーブルもまだきれいだなあ…(のちにすべてバキバキに破壊)
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